専門学校の運営・規模・特徴
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専門学校は、小規模から大規模まで多様な運営形態があります。生徒数、設置学科数、教職員数などで規模が異なり、それぞれに特徴があります。小規模校はきめ細かい指導、大規模校は充実した設備や就職ネットワークが強みです。
専門学校運営の形態
専門学校の運営は、学校法人、準学校法人、財団法人、社団法人などの「法人立」と「個人立」に分かれます。
- 学校法人
私立専門学校の大多数がこの法人格を持ち、税制上の優遇や私学助成(公的支援)の対象となります。 - その他
学校法人の基準を満たさない法人格や、国公立などがこれに該当します。 - 個人立
個人が設立・運営している学校です。現在は数が非常に少なくなっています。
運営法人の展開形態:単独か、グループか
学校を運営する法人が単独校かグループ展開しているかで、学校のリソースや教育方針が変わります。
【単校特化型(独立校・単独運営)】
専門学校のみを単独で運営している学校です(大多数)。地域ニーズや特定の専門分野に特化しており、創立者の理念が色濃く反映されやすいのが特徴です。
【多校展開型(グループ校・併設校)】
1つの法人(またはグループ)が2校以上の学校を運営しています(大学、短大、高校などの併設を含む)。広域展開と共通システムの共有が特徴です。

学科展開スタイル:単科校か総合校か
学校が少数の専門分野に特化しているか、複数の分野を幅広く扱っているかという分類です。
【単科校(専門特化型)】
設置学科数が1〜3程度と少なく、特定の専門分野に特化しています。
例:看護、美容、理容、調理、栄養系など
特徴:専門性の高い教育、業界とのつながりが強い
【総合校(複数学科展開型)】
複数分野の学科を展開(5学科前後〜20以上のケースも)。
例:IT・デザイン・ビジネス・医療など多分野
特徴:幅広い選択肢、他学科との交流
(入学後の学習環境を知るため、学科情報をホームページまたはパンフレットで確認しましょう)
生徒数から見る専門学校の「規模感」
専門学校の規模は非常に幅広く、学校ごとの「規模感」の違いがはっきりしているのが特徴です。この規模の違いは、学生生活の雰囲気、教員との距離、設備環境に影響します。
以下のデータは、文部科学省の『令和6年度 学校基本調査』(専修学校全体)をもとに、生徒数別に学校数を分類したものです。公的統計データは「専門学校だけ」の人数を出していないため、今回は「専修学校全体」の数字を使っています。
※専修学校と専門学校の違いについては「専修学校と専門学校」をご覧ください。
日本の専修学校の生徒数で最も多いのは「81人~200人」規模の学校です。
- 中央規模校
81~200人 (1,073校 / 約36%)
修業年限が 2 年の場合、1 学年あたり 40~100 人程度のイメージです。 - 大規模校
1,001人以上 (44校 / 約1.5%)
超大規模校。学生数が多い分、最新の大規模な設備や多人数での交流、多彩なイベントが期待できます。 - 小規模校も多い
1~39人」の学校が 332 校。 - その他(休校中など)
0人 (201校)
休校中や生徒募集停止中の学校です。
▶︎ 数字を詳しく見る(クリックで開閉)
| 区分 | 合計 | うち私立 |
| 合計 | 2,997 | 2,811 |
| 0人 | 201 | 201 |
| 1~39人 | 332 | 315 |
| 40人 | 18 | 16 |
| 41~80人 | 393 | 351 |
| 81~200人 | 1,073 | 970 |
| 201~400人 | 598 | 576 |
| 401~600人 | 216 | 219 |
| 601~800人 | 89 | 89 |
| 801~1000人 | 33 | 33 |
| 1001人以上 | 44 | 44 |


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