救急救命士の資格と学校 – plus

救急救命士の資格と学校
救急救命士の資格制度、救急救命士になるための学校情報、関連情報(職業情報)などをまとめています

基本情報救急救命士

資格名救急救命士
よみきゅうきゅうきゅうめいし
資格区分国家資格
所管官庁厚生労働省
関連リンク救急救命士 国家試験の施行-厚生労働省
関連制度・特徴救急救命士国家試験の合格率は毎年60~80%程度で推移しており、厚生労働大臣が指定する養成課程(大学・専門学校)を修了後に受験が可能です。
救急救命士は、救急現場において医師の指示のもと、気道確保・薬剤投与・心電図解析などの高度な救命処置を行える国家資格を持つ専門職です。
高齢化社会の進行や災害・事故の多発を背景に、救急医療体制の中核を担う人材として、その役割と社会的ニーズは年々高まっています。
資格と仕事業務独占資格
「業務独占資格」とは、特定の業務を有資格者のみが行える制度です。救急救命士はこの制度に該当し、医師の具体的な指示のもとで、気道確保、静脈路確保、薬剤投与、心電図の解析などの高度な救命処置を行うことが法的に認められています。国家資格を持たない者が、これらの行為を救急現場で実施することはできません。
仕事概要救急救命士は、救急現場や搬送中の救急車内で、重篤な傷病者に対して医師の指示のもと、気道確保や心肺蘇生、薬剤投与などの救命処置を行う専門職です。主な勤務先は消防署に所属する救急隊で、病院前救護(プレホスピタルケア)の最前線を担います。救急医療の高度化に伴い、的確な判断力と迅速な対応力が求められ、チームで連携しながら命をつなぐ重要な役割を担っています。災害医療や感染症対応の現場でも、その専門性は注目されています。
特記事項多くの救急救命士は「消防士」として活躍
救急救命士の多くは、各自治体の消防士(消防吏員)として採用され、救急隊の一員として勤務しています。採用には、各市町村や都道府県が実施する地方公務員試験(消防官採用試験)に合格する必要があります。採用後は消防学校で初任教育を受け、消防署に配属されます。救急救命士の資格を取得していると、救急隊配属や昇進で有利になる場合もあります。消防士として働きながら資格を取得するケースも多く、自治体によっては「救急救命士資格者枠」を設け、専門性を持つ人材の積極採用を行っています。

救急救命士 国家試験の実施時期(目安)

試験回数(年)1回
試験実施月日毎年 3月上旬
合格発表日毎年 3月下旬

📝 具体的な過去日程

回数年度(実施年)試験日合格発表
第48回令和7年(2025)3月9日3月31日

第48回 救急救命士 国家試験の合格発表

出願者数受験者数合格者数合格率
3,476人3,436人3,242人94.4%

資格取得までの流れ

  1. 救急救命士養成課程のある専門学校または大学に入学
  2. 救急医療に関する基礎知識や応急処置技術、救命処置、シミュレーション実習などを修了
  3. 卒業見込みまたは卒業後に、年1回実施される救急救命士国家試験を受験
  4. 合格後、厚生労働大臣より「救急救命士」の免許が交付される

救急救命士を目指すには、厚生労働省が指定する「救急救命士養成所」に進学し、所定の課程を修了することが必要です。養成機関には「専門学校」と「大学」があり、いずれも国家試験の受験資格が得られるカリキュラムが整えられています。大学では、救急医療に関する知識とともに、「リハビリ・放射線・臨床検査等」に分類される医療技術職の学問系統の一環として、研究活動や医療制度に関する理解を深める機会もあります。専門学校では、実践的なシミュレーションや臨地実習を重視し、現場対応力の強化に力を入れている傾向があります。

学校種検索結果(学校一覧)
専門学校救急救命系学校一覧
大学救急救命学科のある大学一覧
大学リハビリ・放射線・臨床検査等の大学一覧

救急救命士 養成課程のカリキュラム体系

びのステージ主な科目・内容
専門基礎科目– 解剖学、生理学、病理学、救急医療概論、薬理学 など
実習科目-シミュレーション演習、心肺蘇生・外傷対応、臨地実習(消防署・救命センターなど)
教養・一般科目– 医療倫理、情報リテラシー、災害対応、コミュニケーション技術 など(学校により異なる)

救急救命士養成課程では、厚生労働省の定める教育基準に沿って、必要な単位と実習時間を修了することが求められます。カリキュラムは「基礎医学」「救急処置技術」「臨地実習」の3本柱で構成されており、近年は高精度シミュレーターやドローン活用、防災訓練との連携など、教育の高度化が進んでいます。

救急救命士の仕事:外部情報リンク

job tag – 厚生労働省

救急救命士どんな仕事

医療の現場で医師・歯科医師の指示に基づいて、放射線による検査や、治療等に携わる。人体に放射線を当てると、内部の状態が陰影としてフィルムに写し出される。これを利用して、放射線を人体に照射して診断用写真を撮影するX線撮影、バリウム検査などの仕事が最もよく知られている。

▼職業プロフイールサマリー

項目データ
就業者数148,580
労働時間163時間
賃金(年収)329.2万円(53歳)
求人賃金(月額)最新情報はjob tagへ
有効求人倍率最新情報はjob tagへ

🔗 掲載した就業者数・年収などの職業データは、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に基づいています。詳細・最新情報は下記リンクをご覧ください。


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