
専門学校進学ガイド > 専門学校の運営、規模、特徴
この記事は 専門学校の種類と特徴から続く、専門学校選びの鍵となる「運営の形態」と「規模」に関する補足情報です。
専門学校の運営は、学校法人、準学校法人、財団法人、社団法人などの「組織立」と「個人立」に分かれます。
【組織の規模の確認ポイント】
単独運営校
専門学校のみを運営している学校。(大多数)
併設・グループ校
大学、短大、高校などを併設、または複数学校を運営(グループ校展開)している学校。

グラフと表は、文部科学省『令和6年度 学校基本調査』に掲載されている「専修学校の生徒数別学校数」のデータをもとに作成しています。公的統計は 「専門学校だけ」 の人数を出していないので今回は 専修学校全体 の数字を使っています。
専修学校って?(専修学校と専門学校)
データからわかる規模のポイント
- 最も多い規模は「81~200人」
2,997 校のうち 1,073 校(約36%)を占めます。修業年限が 2 年の場合、1 学年あたり 40~100 人程度のイメージです。 - 小規模校も多い
1~39人」の学校が 332 校あります。
*「0人」は
休校中などの学校が 201 校あります。 - 超大規模校は 44 校(生徒数 1,000 人以上)
小規模校との人数差は 25 倍以上になることもあり、学校ごとの「規模感」の違いがはっきりしているのが特徴です。
▶︎ 数字を詳しく見る(クリックで開閉)
| 区分 | 合計 | うち私立 |
| 合計 | 2,997 | 2,811 |
| 0人 | 201 | 201 |
| 1~39人 | 332 | 315 |
| 40人 | 18 | 16 |
| 41~80人 | 393 | 351 |
| 81~200人 | 1,073 | 970 |
| 201~400人 | 598 | 576 |
| 401~600人 | 216 | 219 |
| 601~800人 | 89 | 89 |
| 801~1000人 | 33 | 33 |
| 1001人以上 | 44 | 44 |
多校展開型法人:広域展開と共通システム
1 つの学校法人(または同一グループ)が 2 校以上の専門学校を経営します。学生募集の広域化、ブランド力、教育・教材システムの共有化などが特徴です。50 校以上を経営する大規模学園グループも存在します。
単校特化型法人:地域密着と理念の特化
単校運営法人は、1 校に経営資源を集中し、地域ニーズや特定の専門分野に特化しているのが特徴です。創立者の理念が色濃く反映されやすく、地元密着型の教育を行っています。
専門学校は、学科の構成スタイルによって、大きく以下の二つに分けられます。 単科校/専門校: 1〜2分野に特化した専門学科が主体。 複数学科展開校/総合校: 複数分野の学科を展開。
単科校(専門校):
特化型教育のメリット・デメリット
特定の専門分野に特化することで、経営資源を集中させ、深い学びを追求できるのが特徴です。その利点と注意点を見てみましょう。
複数学科展開校(総合校):
柔軟性と大規模施設
複数の分野を学ぶ学生が集まることで、多様な交流や大規模な施設利用、入学後の学科変更などの柔軟性が生まれます。
| ❶ 単科校(専門校) 教育特徴、学科数が少ない(1〜2学科) | ❷ 総合校 教育特徴に特化学科展開が幅広い(中規模から大規模) |
| メリット: 専門設備が充実/少人数で講師との距離が近い | メリット: 学科変更・併修がしやすい/施設が大規模 |
| デメリット: 分野変更が難しい/キャンパスイベントが小規模になりがち | デメリット: 講師数・学生数が多く個別サポートを感じにくい場合も |
| 事例; 看護、美容、理容、調理、栄養系などの学校に多い | 事例; 学科情報をホームページまたはパンフレットで確認 |


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