専門学校基本理解-学び特徴・入試・学費・制度等

専門学校基本理解

このページは② 「専門学校基本理解」です。① 「専門学校とは」に続く情報です

専門学校の規模

専門学校は全国に約2,800校(国立8校、公立180校、私立2,533校/私立学校率90%)、生徒数は約58万人。入学者数(約25万人)のうち、新規高校卒業後の入学者は約19万人です。

項目校数/人数関連情報
専門学校数約2800校あり
生徒数約58万人あり
入学者数約25万人あり
▾入学者内訳
① 新規高校卒業者約19万人
② 大学等卒業者約1万5千人
③ その他
卒業者約27万人

入学者内訳③は外国人留学生や社会人など。上記データ:「令和4年度学校基本調査」(文部科学省)

データ詳細(ランキングなど)

47都道府県(地域別)学校数、生徒数、入学者項目の1位は「東京都」教育(62)系統別入学者1位は「看護」です(「専門学校データ」)。

専門学校の学びの特徴

専門学校の学び特徴を文部科学省は「教育分野」「教育系統」に区分しています。教育系統名は「学びの特徴」をご参照ください。

No分野名No分野名
1工業5教育社会福祉
2農業6商業実務
3医療7服飾家政
4衛生8文化教養

専門学校の修業年限

修業年限は1年から4年まで。約半数が修業年限2年。修業年限3年以上の多さも目立ちます(下表生徒数合計は581,522人です)。

修業年限1年2年3年4年
合計2088129812320597056548
割合3.6%51.3%35.4%9.7%
1位2位3位

専門学校への入学(入試)

専門学校の入試で最も多い種類は、「総合型選抜」、「推薦型選抜」、「一般選抜」です。学校によっては「特待生選抜」や「社会人入試」を実施しています。

最近の傾向は、年内に出願・受験・合格証を手にする人(年内入試)が増えています。これは、総合型選抜、推薦型選抜の実施校が増えているためで、大学や短大でも同様の傾向が見られます。

出願方法で注意すべき項目は、「専願制度」(受験校に合格した場合、必ずその学校に入学することを条件とする制度)や、「併願制度」(入試事務手続きで、他の専門学校、大学、短大を受験する人への配慮を行う制度)です。

No入試種別補足事項
1総合型選抜入試旧:AO入試
2推薦型選抜入試指定校、公募型
3特待生選抜入試
4一般入試
5社会人入試
専門学校出願入試スケジュールイマージ図

専門学校進学を考える高校生の皆さんは、早めの専門学校の情報収集がオススメです。3年次進級から数ヶ月後には専門学校の出願が開始されます。

専門学校で学ぶ費用

専門学校進学や学校選択を考える際、気になるのは費用の問題です。具体的にいくらかかるのかを知るためには、募集要項を確認すること、そして疑問がある時は説明会に参加して確認することが重要です。同じ学びの特徴でも、費用は異なる場合があります。例として、「東京の美容系学校」の初年度納入金を調べると、100万円程度から150万円程度の間で差があることがわかります(昼課程、修業年限2年)。

専門学校で学ぶために必要な費用の項目

No場面項目
1出願時選考料(出願料)
2入学時初年度納入金(入学金+学費)
3卒業迄初年度納入金+修業年限ごとの学費
専門学校で学ぶ費用いくらかかる

費用は募集要項に記載されています

その他の費用

教材費、実習費、受験検定料、研修・特別教育プログラム参加費など。その他の費用の内容は学校によって異なります。

通学は自宅から。または一人住まいで。
自宅から学校への交通費も必要です。一人住まいの場合は、学生寮やアパートなどの「住居費」(光熱費などの管理費共)が必要です。

修学支援新制度(高等教育無償化)

高等教育進学には数年前、それまでと比べて劇的な国の支援制度が誕生しました。専門学校でも、大学と同じように「給付型奨学金」と「授業料・入学金減免」の修学支援制度(高等教育無償化)が利用可能です。支援を受けるには一定の要件があります。詳細は日本学生支援機構のホームページで確認するか、志望校に問い合わせてください。

制度内容
授業料等減免授業料・入学金の免除または減額
給付型奨学金の支給世帯の収入がどのくらいか、
進学先の学校の種類、
自宅から通うか、一人暮らしか
などで支給額は異なります

学校独自のさまざまな支援制度

国の修学支援制度とは別に、学校独自の制度もあります。主なものに、「総合型選抜」(旧AO入試)受験生への選考料減免、特待生制度、入学選考優遇、イベント(学校説明会など)参加者への優遇制度などがあります。制度の項目や条件は、学校によって異なります。

奨学金返還支援制度(企業が返済を肩代わり)

社員が学生時代に借りた奨学金を企業が返済する日本学生支援機構の「奨学金返還支援制度」。2023年7月時点で約1千社がこの制度を利用しています。日本学生支援機構のホームページに業種別企業名が掲載されています。

専門学校卒業後の進路

「令和4年度学校基本調査」で見ると、専門学校卒業者は約26万人となっています。身に付けた専門学校技能を発揮できる業界・会社に就職するケースやそうではない(進路変更)ケースもあります。卒業後の具体的な進路先は学校に確認するのが最もよい方法です。また、多くの学校が就職指導・実績をホームページに掲載していますので、参考にしてください。

令和4年度基本調査値を見ると、専門学校卒業後の大学編入学者は2200人です。大学院に進学する人もいます。

事例:卒業後の進路・就職実績(専門学校日本ホテルスクール)、大学編入学合格実績(神田外語学院)をホームページに掲載

まとめ:専門学校基本理解

このページは② 「専門学校基本理解」です。① 「専門学校とは」に続く情報です。

専門学校は全国に約2,800校(生徒数は約58万人)。修業年限は1年から4年で、昼課程、夜課程があります。また、一部の教育分野に通信教育課程があります。文部科学省は専門学校の学びの特徴を「教育分野」「教育系統」に区分しています(「専門学校の学びの特徴」参照)。

専門学校の入試は、多くの学校が総合型選抜(旧AO入試)、学校推薦型選抜、一般入試を実施しています。年内に受験し、合格を得る人が増加しています。専門学校での学費は、学校によって異なりますので、志望校の費用はホームページやパンフレットで確認してください。

専門学校は高等教育機関の一つで、修学支援新制度(高等教育無償化)を利用することが可能です。専門学校卒業者は、最新のデータで約26万人となっており、中には大学への編入生や大学院進学者もいます。

専門学校進学ガイドのオススメリンク

「専門学校基本理解」に関係する詳細情報を調べる場合は下記リンクをご参照ください。

令和4年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要(文部科学省)
高等教育の修学支援新制度特設サイト (文部科学省)
進学資金シュミレーター(日本学生支援機構)
高校教員向け「進学マネー・ハンドブック(日本学生支援機構)

専門学校進学ガイド飾り罫

次は❸専門学校学びの特徴moreです

専門学校学びの特徴more

生徒数別専修学校数

生徒数別学校数は「専修学校」です。生徒数「0人」は休校中等の学校です。最も多いのは生徒数81~200人規模の学校。201人以上の学校は約1000校。1001人以上の学校は44校あります。

区分国立公立私立
305181832860
0人195195
1~39人35279336
40人1019
41~80人40739368
81~200人10521108943
201~400人64124617
401~600人2142212
601~800人8989
801~1000人4747
1001人以上4444
「令和4年度学校基本調査」(文部科学省)

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