保育士の資格と学校 – plus

保育士の資格と学校
保育士の資格制度、保育士になるための学校情報、関連情報(職業情報)などをまとめています

基本情報保育士

資格名保育士
よみほいくし
資格区分国家資格
所管官庁厚生労働省
関連リンクハロー未来の保育士-厚生労働省
関連制度・特徴国家試験の合格率は例年90%前後。一定の修了要件を満たすと受験資格を得られます。
保育所や認定こども園だけでなく、児童福祉施設や企業内保育所など活躍の場が広がっています。
共働き世帯の増加や子育て支援の拡充により、保育士の需要は今後も高い水準で推移すると見込まれます。
資格と仕事業務独占資格
「業務独占資格」とは、特定の業務を有資格者だけが行える制度です。保育士はこの制度のもと、児童の保育や保護者支援を行うことが法律で定められています。
試験実施団体全国保育士養成協議会
仕事概要保育士は、子どもたちの成長をすぐそばで見守り、生活や遊びを通して心と体の発達をサポートするお仕事です。主な活躍の場は保育園や認定こども園ですが、企業内保育所や児童福祉施設など、働く場所は広がっています。子ども一人ひとりに寄り添い、保護者や地域と協力しながら「安心して育つ環境」をつくるのも大切な役割です。共働き家庭の増加などから保育士のニーズは高まっており、子どもへのやさしいまなざしと、臨機応変に対応できる力が求められる仕事です。

保育士 国家試験の実施時期(目安)

試験回数(年)2回
試験実施月日毎年 春季、秋季(詳細下段)

📝 具体的な過去日程

回数年度(実施年)試験日合格発表
令和7年(2025)
前期
4月20、21日(筆記)
6月30日(実技)
マイページ公開
令和7年(2025)
後期
10月19、20日(筆記)
12月8日(実技)
マイページ公開

前期・後期とも筆記→実技の順に試験が進行し、合格発表は個別マイページへの通知形式となっており、例年、実技試験の約2週間後が目安です(試験実施団体ホームページに日付の明記はありません)。

直近の 国家試験の合格発表

▶ 不明(ナレッジステーション調査)

資格取得までの流れ

  1. 保育士養成課程のある専門学校や短期大学・大学などに入学
  2. 保育や教育に関する科目を学び、必要な単位を修得
  3. 卒業時に保育士国家試験の受験資格を得る(※指定校の場合)
  4. 国家試験に合格すると、保育士登録が行われ、資格証が交付される

保育士資格の2つの取得ルート

保育士資格は「指定校ルート」と「国家試験ルート」の2通りで取得できます。
専門学校や短大・大学の保育士養成課程を修了すれば、無試験で資格が得られるのが指定校ルート。
国家試験ルートは、学歴や実務経験など一定の条件を満たせば受験可能で、社会人や主婦など幅広い層が挑戦しています。

資格:保育士 取得を目指せる学校

保育士資格を取得するには、厚生労働省が指定する「保育士養成施設」に進学し、必要な単位を修得・卒業することで資格が得られます。指定校には、専門学校・短期大学・大学があり、全国に多数設置されています。大学は児童学系が中心で、保育士資格対応の学科・専攻は多様な名称で設置されています。

学校種検索結果(学校一覧)
専門学校保育系学校一覧
大学児童学系の大学一覧
幼児教育(学科名逆引き検索結果)
短大保育系の短大一覧

専門学校と短大の修業年限などの違い

比較項目専門学校短大
修業年限2年 or 3年原則2年制
教育の特徴実践重視、即戦力育成型実習+教養、就職重視
資格・進路例保育士(+幼稚園教諭二種も可)保育所、認定こども園、施設など

大学の場合

比較項目大学
修業年限原則4年制
教育の特徴学問+教養+実習のバランス
卒業後の資格保育士(+幼稚園教諭一種も可)

※幼稚園教諭免許の取得は、各学校のカリキュラムにより異なります。希望する場合は進学先での確認が必要です。

参考情報-外部情報リンク

学び目的、入学時から卒業までの学習が分かる情報公開校のご紹介。リンクページから学び体系がつかめます。ご参照ください。

保育士養成課程のカリキュラム体系

びのステージ主な科目・内容
保育に関する専門科目– 保育原理
– 教育原理/社会的養護内容
– 保育の心理学/子どもの理解
-子どもの保健/子どもの食と栄養
-保育内容総論(言葉・表現・人間関係・環境など)
👉 子どもの発達や保育の基本理念を理論と実践の両面から学びます。
実技科目・実習– 保育実習(保育所実習・施設実習)
– 教育実習(幼稚園など)
👉 実際の保育現場での体験が重視され、就職後に即戦力として活躍するための基礎を築きます。
教養・一般科目– 人間関係・社会福祉など
– 文章表現・情報リテラシー・キャリア教育など(学校により)
👉 保護者対応や社会人としての基礎力を身につけるための科目です

保育士養成のカリキュラムは専門学校・短大・大学で共通の構成です
厚生労働省の「養成課程指針」により、必修科目や実習時間が定められているため、校種に関係なく基本的な学びは共通です。

ただし、学校ごとに教育の特色や独自科目の設定があり、「教養教育の比重」「学びの深さ」には違いがあります。

参考情報-外部情報リンク

job tag厚生労働省

保育士どんな仕事

専門的知識及び技術をもって、子どもの保育を行うとともに保護者に対し子育てに関する支援や助言・指導を行う

▼職業プロフイールサマリー

項目データ
就業者数634,080人
労働時間162時間
賃金(年収)406.8万円(39.5歳)
求人賃金(月額)最新情報はjob tagへ
有効求人倍率最新情報はjob tagへ

🔗 掲載した就業者数・年収などの職業データは、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に基づいています。詳細・最新情報は下記リンクをご覧ください。


寄り道 ホームページ散歩

こから先は、資格そのものとは少し離れた “ 知 ( Knowledge )の寄り道 ” です。時間があるときに、ふらっと眺めてみてください。
寄り道 ホームページ散歩ここから先は、資格そのものとは少し離れた “ 知  ( Knowledge )の寄り道 ” です。時間があるときに、ふらっと眺めてみてください。

豆知識 保育士の多言語訳

言語表記読み方・補足
英語Nursery Teacher /
Childcare Worker
ナーサリー・ティーチャー/チャイルドケア・ワーカー。英語圏では教育寄りの役割を担う「Teacher」と、保育中心の「Worker」で区別される場合があります。資格制度は国によって異なります。
フランス語
Éducateur de jeunes enfants
読み:エデュカトゥール・ド・ジュン・ゾンファン。直訳すると「幼児教育者」。フランスでは国家資格として認定されており、専門的な養成教育が行われます。
韓国語보육교사
(保育教師)
読み:ポユッキョサ。
韓国でも国家資格の保育士制度があり、段階的な資格制度(1〜3級)により保育の専門性が認められています。
中国語
(簡体字)
幼儿教师 /
托育员
読み:ヨウアー ジャオシー / トゥオユー ユエン。中国では「幼児教育者」「保育員」のように、勤務先や子どもの年齢によって呼称が使い分けられています。保育に関する資格制度も整備が進んでいます。

※職業名称の翻訳は、公的機関の表記やAI翻訳(ChatGPT)を参考に作成しています。


外部情報リンク

世界子どもの日(World Children’s Day)

11月20日。1959年のこの日に「子どもの権利宣言」、1989年に「子どもの権利条約」が採択されたことを記念して国連(UN)によって制定。世界中のすべての子どもたちの権利を守り、幸せを願う日です。


江戸時代の「保育士的存在」

呼称・制度主な特徴
乳母(うば)武家や裕福な町人の家で、子どもの養育・授乳・しつけを担った女性。母親の代わりに育児全般を担当。信頼される職業で「乳母奉公」とも呼ばれた。
子守(こもり)庶民の間でも、年長の子どもや奉公人が年下の子を世話する「子守役」がいた。特に女の子が担うことが多く、日当で働く「子守奉公」も存在。
寺子屋の師匠直接的な保育ではないが、6〜10歳前後の子どもに読み書き・道徳を教えた。地域の教育者的な存在で、人格形成にも影響を与えた。
くもん子ども浮世絵ミュージアム
浮世絵に見る子育て風景
江戸時代の子育ての様子は、当時の浮世絵にも多く描かれています。くもん子ども浮世絵ミュージアムでは、子どもたちの遊びや学び、そして親子のふれあいが活き活きと描かれた作品が数多く公開されています。

1948年(昭和23年)に制定された「児童福祉法」

保育士は、1948年に施行された児童福祉法に基づき、国家資格として制度化されました。
当初は「保母(ほぼ)」という名称でしたが、2003年の法改正により「保育士」に変更され、名称独占資格として男女問わず制度的に整備されました。


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