作業療法士|資格と学校 – plus

作業療法士の資格と学校
作業療法士の資格制度、作業療法士になるための学校情報、関連情報(職業情報)などをまとめています

基本情報作業療法士

資格名作業療法士
よみさぎょうりょうほうし
資格区分国家資格
所管官庁厚生労働省
関連リンク作業療法士国家試験の施行-厚生労働省
関連制度・特徴作業療法士国家試験の合格率は例年80〜90%台で推移しており、一定の修了要件(指定科目・臨床実習)を満たすことで受験資格が得られます。
医療・福祉分野を中心に、介護施設、障がい者支援施設、地域包括ケアセンター、企業など活躍の場は多岐にわたります。
高齢化の進行や精神疾患への支援ニーズの増加により、今後も専門職としての需要は安定して高いと見込まれています。
資格と仕事業務独占資格
「業務独占資格」とは、特定の業務を有資格者だけが行える制度です。作業療法士はこの制度のもと、医師の指示に基づき、心身に障がいのある人に対して作業を通じたリハビリテーションを行うことが法律で定められています。
試験実施団体医療研修推進財団
仕事概要作業療法士は、けがや病気、障がい、高齢などによって日常生活に困難を抱える人々を支援する専門職です。「作業」とは日常のあらゆる活動を指し、患者さんが自分らしい生活を取り戻せるよう、食事・着替え・家事・仕事・趣味などの動作を通じてリハビリを行います。活躍の場は病院やリハビリ施設、介護福祉施設、在宅医療など多岐にわたり、地域での支援にも広がっています。身体だけでなく心にも寄り添いながら、その人の人生に寄り添う支援ができる、やりがいの大きい仕事です。

作業療法士 国家試験の実施時期(目安)

試験回数(年)1回
試験実施月日毎年 2月中旬
合格発表日毎年 3月下旬

📝 具体的な過去日程

回数年度(実施年)試験日合格発表
第60回令和7年(2025)
前期
2月24日(筆記)
2月25日
(口述・実技)
3月21日

第60回 作業療法士 国家試験の合格発表

出願者数受験者数合格者数合格率
5,920人5,693人4,887人85.8%
▼うち新卒
5,199人5,000人4,625人92.5%

資格取得までの流れ

  1. 作業療法士養成課程のある専門学校または大学に入学
  2. 作業療法に関する知識・技術を学び、必要な単位と臨床実習を修了
  3. 卒業見込みまたは卒業後に、年1回の作業療法士国家試験を受験
  4. 試験に合格すると、厚生労働大臣より作業療法士免許が交付されます

資格:作業療法士 取得を目指せる学校

作業療法士になるには、厚生労働大臣または文部科学大臣が指定する「作業療法士養成施設」に進学し、所定の課程を修了することが必要です。養成施設には、大学・専門学校があり、いずれも国家試験の受験資格を得るための教育課程が設けられています。大学では医療系学部の中に専攻・学科として設置されているケースが多く、専門学校ではより実践重視のカリキュラムで即戦力を育てる教育が行われています。

学校種検索結果(学校一覧)
専門学校作業療法系学校一覧
大学作業療法学科のある大学一覧
リハビリ・放射線・臨床検査等系の大学一覧

作業療法士を目指すには、厚生労働省指定の「作業療法士養成施設」に進学し、所定の課程を修了する必要があります。ナレッジステーションでは、専門学校・大学それぞれの作業療法系学科を探せるよう、学科名や学問系統に基づいて検索リンクを整理しています。

専門学校と大学の修業年限などの違い

比較項目専門学校短大
修業年限3年制または4年制原則4年制
教育の特徴実践重視、臨床現場での即戦力育成学問・教養・実習のバランス重視
資格・進路例作業療法士国家試験の受験資格を取得同上(国家試験受験資格を取得)

参考情報-外部情報リンク

学び目的、入学時から卒業までの学習が分かる情報公開校のご紹介。リンクページから学び体系がつかめます。ご参照ください。

作業療法士 養成課程のカリキュラム体系

びのステージ主な科目・内容
専門基礎科目– 解剖学、生理学、心理学、リハビリテーション概論 など
実習科目-臨床実習(病院・福祉施設等)、見学実習、評価実習、総合実習など
教養・一般科目– 医療倫理、コミュニケーション技法、地域福祉、ICT活用 など(学校により異なる)

作業療法士養成課程では、厚生労働省の指定基準により、国家試験受験に必要な必修科目や実習時間が全国共通で定められています。一方で、各学校には教育の特色や独自科目があり、「教養教育の比重」や「学びの深さ」には違いが見られます。

参考情報-外部情報リンク

job tag厚生労働省

作業療法士どんな仕事

専門的知識および技術を用いて、心身に障害のある方や高齢者などに対し、日常生活動作の回復・維持・向上を目的とした訓練や支援を行います。医療機関、福祉施設、介護現場など幅広い分野で活躍しており、リハビリテーション専門職の一翼を担う重要な職種です。

▼職業プロフイールサマリー

項目データ
就業者数202,540
労働時間159時間
賃金(年収)444.2万円(35.5歳)
求人賃金(月額)最新情報はjob tagへ
有効求人倍率最新情報はjob tagへ

🔗 掲載した就業者数・年収などの職業データは、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に基づいています。詳細・最新情報は下記リンクをご覧ください。


寄り道 ホームページ散歩

こから先は、資格そのものとは少し離れた “ 知 ( Knowledge )の寄り道 ” です。時間があるときに、ふらっと眺めてみてください。
寄り道 ホームページ散歩ここから先は、資格そのものとは少し離れた “ 知  ( Knowledge )の寄り道 ” です。時間があるときに、ふらっと眺めてみてください。

豆知識 作業療法士 の多言語訳

言語表記読み方・補足
英語Occupational Therapist
(OT)
オキュペーショナル・セラピスト。アメリカ・カナダ・イギリスなどで用いられる正式名称で、大学・大学院レベルの専門教育と国家資格が必要。生活行為に焦点を当てたリハビリ専門職。
フランス語Ergothérapeute読み:エルゴテラプトゥ。EU共通の教育ガイドラインに基づき、理学療法士と並ぶリハビリ職の1つ。医療・福祉・教育分野で幅広く活躍。
韓国語작업치료사
(作業治療士
読み:チャゴプチリョサ。韓国でも国家資格として制度化されており、作業療法の専門教育課程を修了する必要がある。医療リハビリだけでなく、地域福祉などにも関与。
中国語
(簡体字)
作业治疗师 /
作业治疗专家
読み:ズオイェ ジーリャオシー。中国でも作業療法は制度化が進んでおり、大学での専門教育を経て資格取得が可能。病院や福祉機関、発達支援の現場などで活躍。

※職業名称の翻訳は、公的機関の表記やAI翻訳(ChatGPT)を参考に作成しています。


外部情報リンク

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豆知識:作業療法のルーツと日本での制度化

作業療法(Occupational Therapy)は、身体だけでなく心の回復や生活の再建を支援するリハビリの専門領域として、20世紀初頭に欧米で確立されました。特に第一次・第二次世界大戦後の戦傷者リハビリにおいて重要な役割を果たし、その後、精神科領域や高齢者介護へと広がっていきました。

日本では1965年に「理学療法士及び作業療法士法」が施行され、国家資格として制度化。以来、医療機関や介護施設、発達支援センターなど幅広い現場で活躍しています。現在では、認知症ケアや地域包括ケア、発達障害支援など、時代のニーズに応じてその対象や役割は拡張し続けています。

理学療法士及び作業療法士法(昭和40年法律第137号)

作業療法士は、1965年に施行された「理学療法士及び作業療法士法」に基づき、国家資格として制度化されました。歴史的背景を知ることで、作業療法士が担う「生活に寄り添うリハビリ」の本質がより深く理解できます。

作業療法士と関連する国家資格

リハビリテーション・身体機能の回復支援に関係

資格名概要(簡潔な説明)
理学療法士
(PT)
運動療法や物理療法を用いて、けがや病気の後の身体機能回復を支援する専門職。
作業療法士
(OT)
身体や精神に障がいのある人の「生活機能の回復」や「社会参加」を目的とするリハビリ専門職。
あん摩マッサージ指圧師東洋医学の技術に基づき、手技で身体をほぐし血流改善・疲労回復を促す国家資格者。
はり師鍼(はり)による施術で、自然治癒力を高める東洋医学の国家資格。
きゅう師灸(もぐさを燃やす)を使い、体調を整える東洋医学の専門職。
柔道整復師打撲・捻挫・骨折などの外傷に対し、整復や固定などの手技で治療を行う国家資格者。

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