はり師の資格と学校 – plus

はり師の資格と学校
plusで取り上げた資格と学校・職業 :はり師の情報

基本情報はり師

資格名はり師
よみはりし
資格区分国家資格
所管官庁厚生労働省
関連リンクはり師 国家試験の施行-厚生労働省
関連制度・特徴はり師国家試験の合格率はおおむね70〜80%前後で推移しており、厚生労働大臣が指定する養成施設(大学・専門学校)で所定の課程を修了した後に受験が可能です。
はり師は、東洋医学の理論に基づいて鍼(はり)を用いた施術を行う専門職で、慢性痛・体調不良の改善や体質改善などを目的に医療・介護・美容分野で活躍しています。
近年は、高齢者ケアやストレスケアへの関心の高まりにより、はり師の役割が再評価され、地域医療や予防医療の担い手として期待が高まっています。
資格と仕事業務独占資格
「業務独占資格」とは、特定の業務を有資格者のみが行える制度です。はり師はこの制度に該当し、法律に基づき、鍼(はり)を用いた施術を行うことが許可された国家資格です。無資格者が、医療としての鍼施術を行うことはできず、あん摩マッサージ指圧師やきゅう師など他の資格とも業務範囲が区分されています。安全性と専門性の確保を目的に、免許を持つ者のみが治療行為を行える仕組みになっています。
仕事概要はり師は、東洋医学に基づいて鍼(はり)を用いた施術を行う医療専門職です。経穴(ツボ)への刺鍼により、痛みの緩和や自律神経の調整、体調改善を図ることが主な役割です。勤務先は、鍼灸院のほか、病院や福祉施設、スポーツ関連の現場など多岐にわたります。慢性疾患や運動器障害、疲労回復へのニーズの高まりにより、医療や予防ケアの一環として注目が集まっており、患者との丁寧な対話や信頼関係づくりも重要な資質とされています。

はり師 国家試験の実施時期(目安)

試験回数(年)1回
試験実施月日毎年 2月下旬
合格発表日毎年 3月下旬

📝 具体的な過去日程

回数年度(実施年)試験日合格発表
第33回令和7年(2025)2月23日3月26日

第33回 はり師 国家試験の合格発表

出願者数受験者数合格者数合格率
3,476人4,150人3,066人73.9%

資格取得までの流れ

  1. はり師養成課程のある専門学校または大学に入学
  2. 東洋医学や解剖学、臨床技術、実習など所定のカリキュラムを修了
  3. 卒業見込みまたは卒業後に、年1回実施されるはり師国家試験を受験
  4. 合格後、厚生労働大臣より「はり師」の免許が交付される

はり師を目指すには、厚生労働省が指定する「はり師養成施設」に進学し、必要な課程を修了することが求められます。養成機関には「専門学校」や「大学」などがあり、いずれも国家試験の受験資格を得られる教育課程が整備されています。大学では、東洋医学や医療系の学問系統の一環として、研究や学術的な知識の深化が図られ、幅広い医療との連携も学ぶ機会があります。専門学校では、実践的な刺鍼技術や臨床対応力の育成を重視し、患者との信頼関係を築く力も養う傾向があります。「はり師」と「きゅう師」は別々の国家資格ですが、養成課程や国家試験は一体的に実施されることが多く、実務においてもセットで扱われるのが一般的です。

学校種検索結果(学校一覧)
専門学校はり・きゅう・あんま系学校一覧
大学鍼灸学科のある大学一覧
大学リハビリ・放射線・臨床検査等の大学一覧

はり師 養成課程のカリキュラム体系

びのステージ主な科目・内容
専門基礎科目– 解剖学、生理学、経絡経穴概論、病理学、東洋医学概論 など
実習科目-はり実技(刺鍼法・衛生操作)、臨床実習(附属施術所・外部施設)など
教養・一般科目– 医療倫理、保健医療制度、コミュニケーション技術、基礎心理学 など(学校により異なる)

はり師」と「きゅう師」は別々の国家資格ですが、養成課程や国家試験は一体的に実施されることが多く、実務でもセットで扱われるのが一般的です。
はり師養成課程では、厚生労働省の指定基準に基づき、必要な単位と実習を修了することが求められます。カリキュラムは「基礎医学」「東洋医学の理論と技術」「臨床実習」の3本柱で構成され、学校ごとに独自の教育方針や伝統医学へのアプローチの違いも見られます。実践的な刺鍼練習や患者対応の指導も重視されています。

ミニ知識

鍼灸(しんきゅう)」は漢字表記で、主に医療制度や学術分野など専門的な場面で用いられます。一方、「はりきゅう」はその和語表現で、進学案内や一般向け情報で使われることが多く、やわらかく親しみやすい印象を与えます。国家資格名は法律ではり師」「きゅう師」と平仮名で定められており、制度上はそれぞれ独立した資格です。用途に応じて使い分けられています。

はり師・きゅう師の仕事:外部情報リンク

job tag – 厚生労働省

はり師・きゅう師どんな仕事

はり師は身体のツボをはりで刺激し、きゅうはツボをきゅうで暖めることで、人間の自然治癒力を活性化させて病気を治療する。 はり・きゅう治療の背景である東洋医学では、「気」(生命エネルギー)が全身をめぐり生命を保っていて、「気」のめぐりが悪くなると病気になると考える。

▼職業プロフイールサマリー

項目データ
就業者数118,210
労働時間157時間
賃金(年収)430.2万円(39.9歳)
求人賃金(月額)最新情報はjob tagへ
有効求人倍率最新情報はjob tagへ

🔗 掲載した就業者数・年収などの職業データは、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)に基づいています。詳細・最新情報は下記リンクをご覧ください。


はり師と関連する国家資格

リハビリテーション・身体機能の回復支援に関係

資格名概要(簡潔な説明)
理学療法士
(PT)
運動療法や物理療法を用いて、けがや病気の後の身体機能回復を支援する専門職。
作業療法士
(OT)
身体や精神に障がいのある人の「生活機能の回復」や「社会参加」を目的とするリハビリ専門職。
あん摩マッサージ指圧師東洋医学の技術に基づき、手技で身体をほぐし血流改善・疲労回復を促す国家資格者。
はり師鍼(はり)による施術で、自然治癒力を高める東洋医学の国家資格。
きゅう師灸(もぐさを燃やす)を使い、体調を整える東洋医学の専門職。
柔道整復師打撲・捻挫・骨折などの外傷に対し、整復や固定などの手技で治療を行う国家資格者。

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