
日本の農業系専門学校では、「大学校」という名称が一般的に使用されています。この名称は法的に厳密な定義がないため、各種教育機関が使用可能ですが、正式な「大学」とは異なり、学位授与等で異なる規定が適用されます。
多くの農業系専門学校は公立であり、地域の農業振興と人材育成を目的としています。「大学校」を用いることで、地域密着型の高度な職業教育機関としての役割を明確にしているのが特徴です。
ナレッジステーションが掲載する農業分野の専門学校は約60校です。そのうち、43校(全体の約75%)が校名に「大学校」を使用しており、この分野において「農業大学校」という呼称が一般的であることを示しています。
主な農業分野の専門学校一覧(名称と区分)
| 学校名 | 名称区分 |
| 北海道立農業大学校 | 大学校 |
| 青森県営農大学校 | 大学校 |
| 岩手県立農業大学校 | 大学校 |
| 宮城県農業大学校 | 大学校 |
| 東北農林専門職大学附属農林大学校 | 大学校 |
| 神奈川県立かながわ農業アカデミー | アカデミー |
| 岐阜県立国際園芸アカデミー | アカデミー |
| 岐阜県立森林文化アカデミー | アカデミー |
※学校名称・区分は2025年4月時点のナレッジステーション掲載情報をもとにしています。学校名や設置形態は変更される可能性がありますので、最新情報は公式ホームページをご確認ください。
防衛大学校、海上保安大学校、看護大学校などの「大学校」は、文部科学省ではなく、各省庁(防衛省・国土交通省・厚生労働省など)が所管する教育訓練機関です。これらの大学校は、高度な専門教育を行う公的機関として位置づけられており、なかには次のような特徴を持つ学校もあります。
防衛大学校や気象大学校などは、「大学卒業と同等」とみなされ、大学院進学の資格が認められます。ただし、多くの大学校では「学士」の学位そのものは授与されません。
大学院等への進学においては、進学先の大学・研究科の判断により扱いが異なる場合があります。
このように、大学校という名称を用いていても、「学位の取得」や「学歴としての扱い」には学校ごとの違いがあるため、進学希望者は目的や将来の進路に応じた確認が重要です。