専門学校の種類と特徴
専門学校の設置区分は国立、公立、私立。学び特徴(種類)を文部科学省は「教育分野」「教育系統」で整理しています。ナレッジステーションは「将来の就きたい仕事系統」で整理しています。
専門学校は職業教育の性格が濃い教育機関です。文部科学省は専門学校の学び特徴を(1)教育分野(8分野)(2)教育系統(62系統)に区分しています。ナレッジステーションは「将来の就きたい仕事系統」(リンクは文部省の教育系統対比表)で整理しています。
専門学校の教育課程は「昼間部」「夜間部」「通信教育」の3種類です。「通信教育」を設置しているのは主に「美容系」ですが、建築系でも見られます。
専門学校の修業年限は1年制から4年制度まで。最も生徒が多いのは2年制です。リンクは「修業年限3年制、4年制の学科が多い教育系統」。看護系の多くは3年制です。
修業年限 | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 |
専門学校が実施する入試種別は学校によって異なります。多くの学校に共通するものは以下のものです。
1.「総合型選抜」(旧AO入試)
2.「推薦型選抜(学校推薦型/公募推薦型)」
3.「一般選抜」
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国が実施する「修学支援新制度」(高等教育無償化)と学校独自の制度に区分できます。学校独自制度の内容は学校によって異なります。
学びたい気持ちがあっても費用負担の面で進学を断念することがないように設けられたのが「修学支援新制度」(高等教育無償化)です。
専門学校の学校独自制度には、主なものとして「授業料等減免制度」「総合型選抜特典制度」「入学選考優遇制度」「イベント参加者特典制度」「学生生活支援制度全般」(交通費の支援、学生寮の支援など)。学費、授業料などの支援制度を「特待生制度」と呼称する学校もあります。
専門学校の運営形態のほとんどは組織立であり、形態としては学校法人が多く見られます。学校経営では、複数の専門学校を運営する組織形態(学校法人など)の学校も目立ちます。
運営形態 | 組織立、個人立。多くは組織立 |
組織形態 | 学校法人、一般財団法人、一般社団法人など。多くは学校法人 |
学校展開形態(学び特徴) | 単科校(例;看護学科だけを設置)、総合校(学科設置が複数)。特定の分野に特化した学校と複数の分野をカバーする学校の両方があります。 |
生徒数別形態 | 「学校基本調査」の「生徒数別学校数」データ参照 |
学校経営形態 | 単数校経営、複数校経営(専門学校の複数経営、専門学校と専門学校以外の学校種、大学などを経営) |
* 設立母体の特徴 | 設立母体が企業の学校(事業に関係する専門人材育成)。例にトヨタ、ホンダ(自動車整備学校)、資生堂、コーセー(美容学校)など。医師会が設立(歯科技工、歯科衛生)の例もある |
生徒募集と学校 | 地元の学校が経営する専門学校と東京などに本部を設置する地域拠点校などの違いがあります |
- 教育分野別入学者1位は文化教養
- 教育系統別入学者1位は看護系
- 入学者の変化:昭和51年は53,818人。令和5年度は24,0626人
- これまでに入学者が最も多かった年は平成4年:364,687人
- 個人立の専門学校は私立専門学校の5%(令和5年度学校基本調査-専修学校)
参照資料No.233 - 生徒数規模で最も多いのは「81人から200人」(1,066校)。1001人以上の学校は44校(令和5年度学校基本調査-専修学校)
参照資料No.225 - 各種参照データ及び情報源
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